「食品メーカーって楽しそうだけど実際どうなの?」
「どうせならやりがいのある仕事がしたい」
そう思って就活・転職活動している方もいらっしゃると思います。
もちろん人それぞれ価値観はあるので、お給料さえきちんともらえていればそれで良いと割り切っている人もいるかもしれません。
しかしどうせやるなら、やりがいや楽しさを感じながら仕事を続けたいというのも正直なところです。
この記事では、食品メーカーで働く上で、特にやりがいや楽しさを感じるポイントを、食品メーカー営業職として15年勤めた私の体験をもとに解説していきます。
自分に合う業界や仕事内容かあまり調べずに転職・就職してしまうと、人生の大半の時間をつまらないと感じながら過ごすことになりかねません。

リアルな内情を知った上で、会社を選ぼう!
食品メーカー営業職のやりがいは「ブランド育成」に有り!
最も大きなやりがいは、自社商品の「ブランド育成」です。
なぜなら、ブランド育成こそが、自分を含めた関わる人全ての幸せにつながるからです。
ちょっとおおげさだし、綺麗ごとに感じますか?
でも本当のことです。
すると
・会社が儲かり自分のお給料に反映される
・取引先の売上利益も増える
・お客さんの安心感や満足感につながる
といったことが起こります。
また同じ目的を持って商品を育てていくのは、同僚との一体感も生まれ、大きなやりがいにつながります。
もちろんブランド育成はそう簡単なことではありません。
ブランドは会社の様々な部署が協力しながら、長期的に作り上げていくものです。
ではブランドを育成するために、社員がしている仕事は何でしょうか?
「消費者と商品の接点をつくること」が食品メーカー営業の仕事
いくらマーケティング部、企画部、開発部が頑張って良い商品を作っても、自社の商品が消費者の目にふれなければ、買ってもらうことも知ってもらうこともできません。
だからこそ営業マンが消費者と商品の接点をつくることが大事なのです。
営業マンは会いに行けるアイドルを育てる、プロデューサーみたいなものです。
時に苦労しながらも、世の中の人達に「商品というアイドル」との接点をつくり、認知してもらうために日々頑張るのです。
商品ブランド育成のための具体的な仕事内容
商品とお客さんに接点をもたせるまでには、営業マンの力が必要です。
ここが営業マンの腕のみせどころ!やりがいを感じるポイントです。
では具体的にはどんな仕事をするのでしょうか?
小売店のバイヤーに自社商品を採用してもらう
まずは、商品そのものを取引先のスーパーやドラッグストアのバイヤーに採用して貰う必要があります。
いくらおいしくて、良い商品でも、取引先の商品リストに商品を登録してもらわなければ、売り場に並ぶことは一生有りません。
採用されるポイントですが、自社商品を採用することで、小売店やバイヤーにどんなメリットがあるのかきちんと提示することです。
よくある営業マンのイメージである「お願いします!買ってください!」といったお願い営業よりも、得意先の課題・ニーズをきちんととらえた提案が必要となります。
きちんと相手のことを考えて一生懸命考えた提案が、取引先に受け入れられ採用となった瞬間は、嬉しい気持ちになります。
そしてまた頑張ろう!という気持ちにさせてくれます。
スムーズな物流のための連携
せっかく商品が採用になっても、物流の連絡ミスで商品が売り場まで運ばれなければ、意味がなくなっていまいます。
だからこそ物流が滞りなく済むように調整するのも、営業マンの役割のひとつです。
・自社の物流部署
・問屋の物流部署
・小売店のバイヤー
こういった人達と普段から良い関係を築いておき、密に確認連絡を取ることで、物流のトラブルを防ぐことができます。
きちんと商品が運ばれ、売り場まで届けることができると、責任を果たした充実感を感じることができます。
スーパーやドラッグストアの店舗で商品を目立たせる
無事商品が物流され、スーパーやドラッグストアの売り場に並びました。
さあこれで一安心・・・ではありません。
家に帰るまでが遠足なのと同じように、商品がお客さんに売れるまでが営業です。
商品がきちんと売り場に陳列されるように店舗担当とコミュニケーションを取り、お客さんの多い大型店には自らも足を運んで大型陳列をしたりします。
売り場で商品を目立たせることこそ、一番商品のブランド育成に繋がるからです。
もちろんテレビCMなどは注目を集めるのには効果的ですが、真のブランド認知は売り場でこそ獲得できます。
だからこそ売り場で注目され、飛ぶように商品が売れたときは、最高に楽しくて気持ちいいです。
きちんと商品が認知されファンができれば、リピート購入してもらえます。
これがブランドを育成できた、ということです。
リアルなお客さんの反応はすごく嬉しい
実は食品メーカーの仕事は、バイヤーや卸問屋と関わることが多く、消費者であるお客さんと話をする機会は多くありません。
まれに売り場や展示会の会場などでたまにお話をする機会がありますが
「いつもこの商品買ってるよ!」
「本当においしい!」
と言ってもらえると、本当に嬉しいし、努力が報われた実感がわいてきます。
この笑顔をつくるために仕事をしているんだな、と心から思える瞬間です。
まとめ
食品メーカーの営業の仕事は商品ブランドを育成する仕事です。
商品ブランド育成のためには、商品とお客さんとの接点を作ることが必要です。
その過程ではバイヤーとの交渉、物流、売り場での活動など色々な仕事をする必要があります。
それらの仕事のそれぞれのシーンで、やりがいや楽しさを感じる瞬間はあります。
しかし最終的には、
自分が商売をすることで、みんなを幸せにしている実感を得やすい
これが食品メーカー営業職の真の醍醐味ではないかなと思います。
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編集長の
わっきーです